山形県庄内空港に「レンタカーターミナル」が設置され、7月1日から運用を開始しました。空港内で営業する4事業者が同一の建物・駐車場を共同運営するもので、利用者の利便性が大幅に向上しました。
ターミナルの実現は事業者で組織した「庄内空港レンタカー協議会」による活動が結実したもので、空港法改正以降進められている“空港におけるレンタカーアクセスの改善”における全国のモデルケースといえるものです。
庄内空港は平成3年10月の開港以来、順調に利用者数を伸ばしており、レンタカー利用者も増加を続けてきました。半面、旧来の受付カウンター方式ではロビー内に利用者が滞留するなどといった課題が浮き彫りとなっていました。
そこで、空港内で営業する4事業者がレンタカー協議会を設置。営業拠点や乗降場、駐車場の適正配置など関係機関への働きかけを行ってきました。
このなかで、空港所在地である酒田市が、空港を活用した産業振興や観光振興など地域活力向上のためにレンタカーターミナルが必要不可欠な施設と判断。市が土地の取得及び駐車場の造成を行い、事業者が建物を整備するという枠組みが固まりました。
平成21年度に事業がスタートし、今年3月に市の造成工事が完了。4月からこの土地を協議会が借り受けターミナルの設置が実現しました。